ストーリー

人を受け入れることから、

人生は少しずつ良くなっていく

 

ヨウコは介護職員として働きながら田舎街でひっそりと独りで暮らしている。

その日もいつも通り朝食を作り、何一つ変わらない朝だった。
しかし、平穏な日常は一本の電話により終わりを告げる。

それは、ある事件により服役していた父・シゲユキの出所を伝えるものだった・・・。

 

シゲユキが居る施設を訪ねたヨウコは、そこで変わり果てた父の姿を目撃する。

父は長期の服役生活で寝たきりになっていた。

ヨウコは唯一の肉親である弟のマサオに父のことを相談するが、

マサオは父の話をすることを嫌い、その場から立ち去ってしまう。

「どうしても私じゃないとダメなんですか・・・?」

出所後の父の受け入れ先として、選択を迫られるヨウコ。

ヨウコは散々悩んだ挙句、父を家に受け入れることを決意する。
 

突如として始まった父との生活。
身の回りのことは何もできなくなっている父。

誰かの世話にならなければ、生きていくことすらもままならない。

しかし、そんな寝たきりの父を見つめるヨウコの目は何故か怯えていた。

父の視線に戸惑いながら、恐る恐る父の世話をし始めるヨウコ。

そして、次第に呼び起こされていく父への憎しみ。

 

疲弊していく娘の姿を静かに見つめながら、父は"あること"に思いを巡らせていた。

残されたわずかな時間。

絶望の淵にいた二人が、視線の先に見た小さな光とは・・・?